19歳の山田涼介にヒカリサスを届けたい
恥ずかしながら、ヒカリサスを配信ライブで初めてちゃんとききました
ヒカリサスはYour Songのカップリング曲。
私はその時受験真っただ中でJUMPの供給をおっかける暇もままならず、
その時期のTVやCDなどまだすべて追えてないのが現状です
ヒカリサスはなんとなく流し程度にきいたことがあるくらいで
ちゃんときいたことはまったくありませんでした。
ところが配信ライブで度肝抜かれました
なんだこのドエモすんばらしい曲はと。
センステでお互い顔を見合わせながら「ひとりぼっちとかいわないで 君の愛はここにあるんだ」ってニコニコしながら歌うJUMPになにこのハートフルでピースフルな強い意志を感じる曲は…!!と一瞬で心奪われました。
そして私はヒカリサスをこんな風に解釈しました。
この曲の主人公は19歳の山田涼介だ、と。
歌というものは受け取る側の心情や状況によって、製作者が伝えたいことがそのまま伝わるときや、また製作者が意図しない全く違った解釈が生まれたりします。
私のこの解釈もいち曲をきいたリスナーとしての解釈でしかありません。
正解ではありません。
それだけはお忘れなきよう………
でもどう考えても19歳の山田涼介への手紙みたいな曲なんですよ(おい)
なぜ、山田涼介ではなく19歳の山田涼介なのか
19歳、JUMPはデビュー5年目。
この年は、山田くんがこの長い芸能生活の中で唯一、この仕事を辞めたいと思った時期です。
皆さん知っての通り山田くんは苦しいくらい、痛いくらいにJUMPが大好きだという思いが伝わってくる正真正銘、JUMPが大大大大大好きな人です
そんな山田くんが、JUMPが大好きすぎるがゆえに、この業界を去りたいと考えたのが19歳の時でした。
山田くんの19歳といえば今もなお数々の後輩が継いでいる
ジャニーズワールドで初代座長を100公演以上にわたりHey!Say!JUMPが務めることになった年です。
正直言うと、そのころのHey!Say!JUMPはお世辞にも順調とは言えませんでした
だからこそそんな中訪れたジャニワの座長というチャンス。
そしてそのころ山田くんは4代目金田一に大抜擢されます。
新キャラ佐木として大ちゃんも出演することが決まり、
…ということは俺らが主題歌できるんじゃないか?歴史のあるドラマでJUMPが主題歌を務めることができるのでは?
ジャニワとあわせ、JUMPに波がきてる!!と本人たちも確信したときでした。
ですが、ご存知の通り、金田一の主題歌は山田くん一人で務めることになります
このとき彼ははじめてマネージャーさんにやめたいと告げました。
山田担の私がこんなことをいうと嫌味に聞こえてしまうかもしれないけど、この時は特にHey!Say!JUMPは山田くんというイメージが強かったと思う。
実際に彼はこの時から常に仕事をしている印象だったし、
メディアに露出する回数は山田くんが圧倒的だったと思う
でも彼はそれらすべてがJUMPにつながると思ってやっていた。
俺仕事一杯ですごいでしょーなんてひねくれた考えにならずJUMPという名を売るため、全部が全部JUMPにつながると思っていた。
でも19歳、ジャニワ100公演真っ只中、ドラマも並行して撮影
プライベートでも妹さんの病気などいろいろあった中、彼に伝えられたのは"ひとりぼっち"でした。
山田くんはすべてJUMPのためになるとどんな厳しいスケジュールでもこなしてきたのに、告げられたのはソロデビュー。
もうこれ以上みんなを傷つけたくないと山田くんが出した答えがこの業界を去ることでした。
タイムマシンがあるならこの時の山田くんにヒカリサスを届けたいです
ヒカリサスの歌詞は常に「ひとりぼっちとかいわないで 君の愛はここにあるんだ」って誰かに投げかけるようにつくられています。
山田くん、大丈夫だよ。山田くんの愛はここにあるよ
ヒカリサスの歌詞のように、ひとりぼっちを告げられて、本当の本当にひとりぼっちを選ぼうとした山田くんに寄り添ったのは紛れもなくJUMPでした。
この時のことを山田くんが一万字インタビューで語ってくれています↓
— もも (@ryosuke_mo59) 2021年4月11日
JUMPだって、あんであいつだけ…って思ってもおかしくないのに、山田くんに「でっかい風穴ふかしてこい!」ってみんなで背中をおしたのです。
山田くんの思いがJUMPのメンバーを「一人で全部背負い込ましてた。山田の負担を減らせるように俺らがもっと頑張らなきゃいけない」という思いにさせたのです
ヒカリサスは山田くんのパートから始まります
弱虫だったあの僕が 君の手をそっと掴んで
駆け出していくよ 明るい未来は
周りを頼ることを知らなかった、いや頼れなかった山田くんが、
JUMPみんなの手をつかんで駆け出しました。
誰が何と言おうと、JUMPがなかなかメディア露出がない中、山田くんがJUMPの看板を支え続けた過去があるのは事実です
私はこのパートがその困難もすべて乗り越えた今の山田くんが19歳の自分へ向けて語りかけてるようにしか聞こえませんでした。
泣かないで 自分のせいにしてちゃ変わらない
もう一度 手を取って 青空を見よう
ひとりぼっちとか言わないで 君の愛はここにあるんだ
だから大丈夫 閉ざされた心の中も
正直になればいいさ 君を受け止めるために僕がいるから
ここにいて、ここにいて
きっと山田くんが孤独を感じていたことを、一人で戦っていたことをJUMPは気づいていたと思います。
そんな山田くんに正直になっていいよ、もっと頼ってよ、そんなお前を受け止めるために俺らがいるんだよっていってるみたいで。
山田くんから一度みんなの手を離しかけたけど、そんな山田くんの手をそっと握って離さなかったのがJUMPでした。
そして、一番のメッセージは落ちサビです。
基本すべてのサビは誰かが誰かに問いかけるようになっていますが、
落ちサビだけは、主人公が自分の話をしているんです。
ひとりぼっちとか言わないよ 僕の愛はここにあるよ
だから大丈夫 閉ざされた心の中を
この唯一語り手が変わるパートを山田くんが担当しています
これは今の山田くんから19歳の山田くんへの最大のメッセージだと思いました。
今となってはJUMPは全員しっかりキャラがたっていて、個々の仕事がきちんとあり、グループとして確実に大きくなりました。
それは少なくともかつての、全てを背負って時に押しつぶされそうになっていた山田くんの背中をみて、みんなが「山田一人に背負わせちゃだめだ、俺も力にならないと」と考えたからこそこんなに大きく、素敵なグループになったんだと思っています。
山田くんの愛があって、JUMPの愛が育まれて。こんなに素敵なグループになった
今の山田くんが「大丈夫、お前が向けてきた愛はJUMPのためにちゃんとなるよ。だから、もうちょっと仲間を頼ってみろ、俺の愛はちゃんとここにあるから」って19歳の山田くんに語り掛けているように思えました
もちろん製作者がここまで考えてるとは思いませんが、このパートを山田くんが歌う意味はここにあって、偶然にせよこのパートを担当したのは運命だと思っています。
そして少し配信の話になりますが、配信のヒカリサスではこのパートを歌う山田くんを見守るようにやさしく笑うJUMP
そして、とびっきりの笑顔を浮かべて山田くんがこの落ちサビを歌い上げると、大きな花火のようにあがる火花。
ホンモノじゃないけど、かつてJUMPみんなで語り合った「でっかい花火打ち上げようぜ!」って夢を思い出させるような演出で偶然にしてはあまりにもできすぎているように感じました。
19歳の山田くんへ
あなたが向けてきた愛はちゃんとJUMPのためになって
今あなたが大好きなメンバーとJUMPの夢である大きな花火の中にいるよ
だから大丈夫、少しでも思うことがあるならもっと、君のそばにいる仲間に頼ってみて。
山田くんの愛はここにあるよ